
「自分はモノを作るのが好きだし、憧れているし、クリエイターになってみたい。」
そう思っている若者は多いはず。一口に「クリエイター」と言っても、“何を”作るのか、“どのように”作るのかによってその職種は様々だ。
「じゃあ、一体どんな仕事があるの?」
今回は漠然としているクリエイター業界の仕事を大まかに分けて、あなたの進路選択を手助けする。
①ゼロからイチをつくる人
いわゆる「芸術家」と呼ばれるような、ゼロから自分の作品を生み出し、それが世間に認められる存在。本当に一部の人しか成功していないので、目指すにはリスクがある。そのため、②の職業も兼ねている人が多い。
画家
ゴッホ、ピカソ、モネなどの「美術」で習うような偉人たちの職業。
自分の世界観を描いた作品を生み出し、それが買われることもあれば、受けたオファーに沿って作品制作を行うことも。(イラストレーターに近い)
作曲家
モーツァルト、バッハ、ヴェートーベンなどの「音楽」で習うような偉人たちの職業。
新たな音楽を追い求め、曲をゼロから作り出す。画家の音楽版と考えるとわかりやすい。
小説家
村上春樹、夏目漱石、芥川龍之介などの「国語」で習うような偉人たちの職業。
ゼロから作品の世界観、設定、人物を生み出し、あらゆる文芸技法を尽くしてそれを表現する。映画や舞台の原作として使用されることも。
漫画家
手塚治虫、尾田栄一郎、藤子不二雄など多くの有名漫画家が存在する。
画家と小説家を融合したような職業と考えても良いかもしれない。ゼロから物語を生み出し、画力や演出を駆使してそれを表現する。商業的な側面も強いため、②ともかぶる。
②依頼に沿ってつくる人
最も一般的な「クリエイター」と言える。企業に所属、またはフリーランスとしてクライアント(依頼人)の依頼を受けて作品を制作する商業クリエイター。①の職業もこのような依頼を受けることが多い。
イラストレーター
中村佑介、天野喜孝、漫画家でもある江口寿史など、一枚絵で見かけることの多い職業。
主にクライアントから発注を受け、商品のコンセプトやユーザーのニーズに応えるイラストを制作していく。
雑誌やCDジャケット、装丁、ポスター、Webなど様々な媒体で必要とされる。
ゲーム会社のキャラクター制作など、企業に属するイラストレーターもある。
デザイナー
佐藤可士和、佐藤オオキ、深澤直人などの一流デザイナーが名を馳せている。
「デザイナー」と聞くと「グラフィックデザイン」を思い浮かべる人が多いが、イラストレーター同様、クライアントの発注に合わせて、ユーザーに訴えかける商品のプロモーションや新しい体験の提供を行う。
企業のブランドイメージとその魅せ方を設計するというトータルブランディングを行うことも。
アレンジャー(編曲家)
作曲家の作ったメロディに伴奏や前奏をつけ、リズムに変化などを付け加えることで曲を整えていく職業。
会社に所属し、アーティストやアイドルの編曲に携わる人やフリーランスで活躍する人もいる。
コンペ形式であることも多く、なかなか厳しい世界。
サウンドクリエイター
ゲームやアニメ、ドラマなどの作品に用いられるあらゆるサウンドを制作する職業。
アレンジャー同様、会社に属した人が多い。
クライアントとの打ち合わせを重ね、求められるサウンドをあらゆる機材を用いて追求していく。
DTMを使う人もいれば、身近な日用品でサウンドを作る人も。
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