文系私大の僕が、デザイン会社から内定をもらった話

文系私大の僕が、デザイン会社から内定をもらった話

幼い頃から絵を描くことが好きで、小中高と漠然と「デザインやイラストの仕事をしてみたい!」とは思っていたものの、進学したのはいたって普通の文系私大。

そんな僕がデザインの仕事に携わるために実行していた作戦と、
実際に内定をもらうまでのエピソードをお伝えしよう。


1.路頭に迷う1年生

美大に憧れを抱きつつ、合格した文系の私大に進学。

週4でフランス語をやらされながら、文学や哲学、アートなどの基礎的な授業を受け、自分が何をしたいのかよくわからなくなります。

その迷いから創作意欲も減退し、あまりイラストを描かなくなりました。

大学受験期のエネルギーはどこへいったのか分からなくなるほどグダグダな生活に変わっていきます。(ある意味順調)

2.大切なのは”カタチ”にすること

時は過ぎて2年生。

振り返ってみるとせっかくの大学1年目、何をしていたんだろう…という感覚でした。

高校3年生の頃には、ふつふつと沸き上がる創作意欲を爆発できる!とワクワクしていたのに。

そこで、昔から共同で創作をしようと話をしていたShiroと創作ユニットMonoclesを結成し、ボカロ楽曲の発表、ポストカードやアートブックを制作してデザイン・フェスタなどのイベントに参加しました!

自分たちでイチから作り出したものが”動画“としてアップされ、”グッズ“として販売できることにとてもワクワクし、創作意欲も復活していきました。

[作ったものリスト]
①ボカロ楽曲の共同制作
②Monoclesのアートブック
③Monoclesのポストカード
④ジェンダーとイラストを織り交ぜたオリジナルの雑誌『Belles(ベル)』
⑤オリジナルのポストカード、ステッカー、缶バッジ
⑥自分のイラストやコラムを載せるサイト

オンラインショップも作りました。

3.イラストレーターとしてのインターン

そんな活動を2年生の頃から1年半ほど続けてきた僕ですが、3年の秋に差し掛かるとさすがに焦り出します。

「みんなは就活に向けて何をしているんだろう…!?」
「もっと“実績”を作ってみたい!!」

LGBTをはじめとする“ジェンダー“や“セクシュアリティ”の分野に興味があったこと、そのテーマでイラストも制作していたこともあり、LGBT当事者と企業をマッチングさせる事業を行うJobRainbowという会社の門を叩きました!

オリジナルの雑誌『Belles(ベル)』で猛アピール!
何とかイラストレーターとして関われることに。

自分の作品を“カタチ”にしていて良かったと痛感しました。

その後はLGBTや性の考え方を分かりやすく広めるためのイラストをもりもり描いていき、JobRainbowの新サービス発表会ではイラストのポスターを展示させていただきました。↓

この経験が、ただ好きなものを描いていくのではなく、

「仕事」として描くことを知る貴重な経験になっていると思います。

他にも、オリジナルプランさんという会社の社長さんにご協力いただいて
「専門機関に通えていないクリエイター志望者」に向けたWebメディアUnFRAMEを設立することができました。

そのおかげで、こうして記事で皆さんと繋がることができています。


4.いざ、就活解禁!

2019年3月1日、ついに2020卒の就活が解禁。

正直、あまり企業を調べてなかったのでめちゃくちゃ焦りました。

周りの様子を伺い、「リクナビ」などをインストールして企業を検索する日々。

とりあえずいくつか説明会に参加することに決めました。
着たくなくて仕方がなかったスーツもちゃんと着て行きました…。

とあるイラスト制作の会社では、説明会のあとにいきなりデッサン試験が始まり、やったことのない課題、美大生ばかりの参加者、ちらりと見える圧倒的画力、それら全てにパニックでした。

奇跡的に一次試験を通過するも、一気に難易度の上がった二次試験で不合格。同じタイミングで、いくつかデザイン会社のESも落ちていたのでメンタルにヒビが入ったのを覚えています。

「やっぱり、美大で実践的なことをしてきた人じゃないとダメなのか」

と痛感します。
最前線で制作するには、自分よりもスキルがあって適している人が山ほどいる。

それなら、自分はどんなデザインをしたら多くの人が幸せになるか“考える人”を目指そう!

就活を行なっていくなかで不透明だったものが晴れていく感覚になりました。

丁度、第1志望にしていた企業の筆記テストが通り、一次面接にお呼ばれ!
新たな気持ちで決戦に臨みます。

5.そして内定へ…

“考える人”になることを念頭に、切り口を変えて自分をアピールしました。

【一次面接でアピールしたこと】
・何を”考えながら“イラストを描いているか。
・学生生活を通して抱いた問題意識(僕の場合はジェンダーやLGBTQ +のことなど)
・人生経験を通じて身につけた考え方
・実際に制作したモノ(イラストブックやオリジナル雑誌など)

これらを軸にアピールしてみました。

(実際に見せたもの↑)
ポートフォリオを準備しておきました。

数日後に早速合格の連絡が!!!

─その勢いのまますぐに二次面接へ

そこには明らかにキャリアを積んでそうな社員さんが2人…。
一次面接は若い人が1人だったので露骨に緊張しました。

しかし、アピールのスタンスは変えずに行きます。

【二次面接でアピールしたこと】
・ジェンダーやセクシュアリティについて考えていることを一次面接よりも具体的に
・イラストのインターンの話、その成果
・小中高大学を通して、“絵を描くこと”を軸にどのような成長をしてきたか。

特に小中高大学を、“絵を描くこと”という一本の軸を持って話せたことでその後の話も弾みました。

結構伝えたいことを伝えられたかなと思えた二次面接のあと、別の企業の説明会でこれからその企業に面接に行くという同じ大学の子と知り合いました。「世間せまい…ライバル多い…」と思わずにはいられません。

その後、合格を貰い、最終面接のお知らせが。

いよいよ最終決戦です。
※ちなみにこの間も他の企業はESが落ちたりしてじわじわ焦っていました。

最終面接に現れたのは、明らかに人事を統括してそうな役員クラスのおじさんと、何を考えているのか読めない社長でした。

人生初めての最終面接がいきなり第1志望になろうとは…解禁時には想像もしていませんでした。

ところがどっこい、役員のおじさんはものすごく物腰柔らかで気さくな方で、むしろ二次面接よりも緊張せず話せました。社長は終始ミステリアスでしたが…(笑)

【最終面接でアピールしたこと】
・ジェンダーやセクシュアリティについての問題意識
・自分がデザインしてみたいもの、デザインする時に重視したいこと
・再び、小中高大学で成長したことを“絵を描く”ことを軸に
・UnFRAMEを運営していること、UnFRAMEが目指すもの

本当に話しやすい人だったので、社長を気にして慌てないように集中していたのを覚えています。

話の流れで1番印象的だった質問がこちら↓

423君って、お酒強いの?」

大学生は飲み会が多いなどの話から脱線して聞かれました(笑)

思わず、「面接でそんなこと聞くものなんですね(笑)」と返してしまったのですが、そのおかげでさらに落ち着くことができました。

この時、(おじさんの使ってるシャーペン可愛い…)と思えるくらいには落ち着いていました。

お酒の話から家族の話にも移ったり、自分のイラストをしっかりと見せることができたりと盛りだくさんな面接を終えて、そのまま別の企業の説明会に向かおうと駅に着いた時、電話が鳴りました。

つい数分前に面接を終えたばかりなのに何だろう、忘れ物でもしたかなと思いました。

しかし、告げられたのは「合格おめでとうございます」の言葉。

あまりに速さに嘘だと思いました。
なので聞き返しました。「本当ですか?」「本当です!」

まさかこんなに突然合格するとは!!!
あまりの嬉しさにすぐに家族に電話をして、そのまま次の説明会をさぼって帰宅しました。

こうして無事に、文系私大生がデザイン会社で働けることが決まったのです。

就活が始まる前は、美大生でもない自分がデザイン系の企業で働くなんて、かといってフリーのイラストレーターになるなんて、と不安で仕方ありませんでしたが、今はとっても自信に繋がっています。

皆さんも色々な可能性を諦めないで、ポジティブに動いてみると何か新しい道が拓けるのではないでしょうか!

UnFRAMEは全てのクリエイター志望を応援しています。

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